「カイゼンジャーニー」を読みました
どうも、はぐりんです。
Twitterで見かけたこちらの本を読んでみましたので感想など。
なお、前提として私は開発をしない社内SEです。開発はベンダーさんにお願いをする立場なので、本来の読者層からは少しズレているかもしれません。
しかし、考え方など非常に参考になります。プロジェクトに携わる全ての立場の人が読んで損はないでしょう。
今回は気になった章を4つピックアップします。
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- 作者: 市谷聡啓,新井剛
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
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「第02話 自分から始める」
普段、業務改善や社内の仕組み改善を行う場合「もっと手伝ってくれてもいいのに」や「なんで俺一人でやらなきゃいけないの」など「一人」であることに不満を抱くケースが多いかと思います。
ところが、最初一人なのは当たり前というお墨付き(?)を貰えた気がしてモヤモヤが晴れました。
本書の主人公は「会社を辞めようかな。でもその前に一人でできるカイゼンしてみるか(超意訳)」からスタートしていきます。
「第04話タスクの見える化」
忙しいと自分がどれだけのタスクをもっているかすら把握できなくなってしまいます。そこで、
- タスクがどれだけあるか
- タスクのゴールは何か
- ゴールのために気をつけなければならない事は何か
に気をつけてタスクを書き出すことから始めます。
また、大きなタスク(1日では終わらないもの)はそのままTodoに書いても手を付けるのが遅くなるため、分割して具体的なタスクに置き換えることが大事。この場合、小さなタスクで進むことになるので「仕事が進んでいる」というモチベーションアップにもつながるでしょう。
私はTodo管理の手法「GTD」を用いてタスクの洗い出しを行っています。(GTDについては機会があればブログにします。)
「第14話問題はありませんという問題」
ミーティングを開いても「問題ありません」と。いやいや絶対問題あるだろないわけないだろ の場面とても良くありますよね。発言者がシャイだったり、人数の多い儀式的な会議だったり(その会議が超重要だったりするのですが)、逆ギレしていたり、雰囲気的に言い出せなかったりと原因は様々でしょう。
本書ではそんなときに「ファイブフィンガー」という手法が提案されています。5段階で自分の仕事の状況を示す。
- 5本 とってもうまくやれている
- 4本 うまくやれている感触あり
- 3本 可もなく不可もなく
- 2本 不安は少しある
- 1本 全然ダメで絶望的
これ、、、とても良い。自分のプロジェクトでも使ってみようかと思います。
「第24話視座を変えて、突破するための見方を得る」
「顧客が抱えている課題は、顧客本人ですらわからない場合があります。」
自分の立場に変えてみると「社員が抱えている課題は、社員本人ですらわからない場合がある」。このようなとき、「目的は何か?」を問うことで対応してきました。
本書によると「お金を払ってでも片付けたい用事」が何かを考えると良いと書いてあります。手段に目を向けずに用事を片付けましょうと。
更に課題や目的を明らかにし、適用可能なソリューションを練るために「仮説キャンバス」というフレームワークが紹介されています。
「仮説キャンバス」については私自身の理解がまだ追いついていないため、詳細を述べられませんが、目的・顕在課題・潜在課題などからアイデアの確からしさを検証することができるようです。
本書は本当にたくさんのノウハウが詰まっています。できる部分から実施していきたいですね。
(1670文字)